弁護士BLOG

2015.06.11更新

 

父親が親権者になるには?

確かに,母親(妻)が親権を取る場合が圧倒的に多いのが実情です。

(親権者決定のポイントについては、「母親が親権者になるには?」をお読みください。)

もっとも、例外的かもしれませんが、夫が親権を取ることができる場合もないわけではありません。母親の場合以上に、個別的な夫婦間の子育て事情を主張する必要があります。

つまり、妻(母親)の子育てには、問題があるという事情が多く必要なのです。

 

<弁護士の声>

当事務所で夫側の依頼を受けた中で、夫が親権を取ったものが複数あります。

その一例をご紹介します。

そのご夫婦は、夫・妻ともに共働き、9時から17時までフルで仕事をされていて、お子さんは保育園に通っていらっしゃいました。

依頼者だった夫は、共働きなので、家事を分担しました。お子さんの面倒も妻に任せきりなどではなく、きちんと見ていました。

それに対し、妻は、たびたび夜20時過ぎから外出(後から不倫相手と会っていたことが分かりました)することが何回かあり、そのようなときには、夫が必ずお子さんと一緒にいて、寂しい思いをさせないように気を配ってきました。

そして、いよいよ妻の不倫が発覚し、これ以上、夫婦でいることは無理ということで離婚話が持ち上がりました。

こうして、離婚を前提に別居することになり、両方とも実家で暮らすことにして、お子さんは夫と一緒に暮らすことになりました。夫は、妻に、1か月に1回はお子さんと会うことを約束して、妻はその約束どおりにお子さんと会っていたのですが、あるとき、妻が約束を破って、お子さんを勝手に連れ帰ってしまいました。

そこで、私が、お子さんを夫側に取り戻す依頼を受け、結果として、無事取り戻すことができ、調停、訴訟を経て、親権も夫に取って、離婚が成立したのです。

夫側にお子さんを取り戻せたことや親権が取れた大きな理由としては、

・もともと夫がお子さんの面倒をきちんとみてきたこと、

・妻が不倫で夜、外出するといった自己中心的な行動をしてきたのに対し、夫は妻が不倫中もお子さんの面倒をきちんと見てきたこと、

・別居後も一緒に生活してきたこと、

・弁護士が入ったことにより速やかにお子さんを取り戻すことに成功した結果、その後、妻は、お子さんに会っても連れ帰るようなことができなくなったこと、

・お子さんを父親(夫)の下に取り戻した後、離婚の手続が進む間、お子さんは父親(夫)と一緒に安定した生活を送っていたこと、

などの父親(夫)側の実績が認められたからではないかと思います。

 

このように例外的なケースかもしれませんが、小さいお子さんでも、父親(夫)が親権を取れる場合もあるのです。

離婚を決意された場合、一度、自分たちの夫婦では、どちらが親権者として有利か弁護士に相談してみるべきかと思います。

投稿者: 名古屋大光法律事務所

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